【神社ってなに?】神社の起源を知ろう

今回は「神社」について書きたいと思います。
日本の文化とは切っても切り離せない「神社」ですが、
そもそも神社ってなに? 
とか、
神社ってどうやって始まったの? 
とかって、 聞かれても意外と答えられないんじゃないですかね。

というわけで、今回は「神社とはなにか?」「神社の起源って?」ということについてまとめました。

神社とは何か?

まず、神社とは何かについて。
何か、っていうのは究極の大きな質問ですが、 「神様を祀るための場所」という答えが当てはまるのかもしれません。
祀る場所から、社を建てて「神様の住む家」と捉えられているのが通常です。

神社には「ご神体」が祀られています。 どこの神社でも神様を祀っているのです。
ただし、本来の神道の考え方からすれば、神様は社やご神体に常にいらっしゃるわけではない、といいます。
そのため、祀る場所を作り、然るべきときに神様をお迎えしたと捉えるのが正しいのかもしれません。

神社の起源

では、神社の始まりはどのようなものだったのでしょうか。
そもそも、元々は神様を祀る場所に建造物はなかったのだといいます。
なぜ建造物が作られるようになったのかというと、仏教寺院が建てられるようになってからそれに従うかたちでできていったのです。

つまり、神道が日本独自の宗教だといっても、神社というのは仏教が普及してからの比較的新しい形であるということですね。
神道の、あるいは日本のシンボルのようになっている神社の起源としては、意外なのではないでしょうか。


最初の神社

日本全国に8万8000社あると言われる神社のうち、一番はじめにできたのはどこなのでしょうか。
諸説あるようですが、奈良県桜井市にある「大神神社(おおみわじんじゃ)」だと言われています。
(僕も近くに旅行したときに、地元民の方から、直接聞きました)
現存する日本最古の歴史書である「古事記」や「日本書紀」にその創始が書かれているそうです。
すごいですね。
実際にはいつかは定かではありませんが、その由緒は信頼できそうです。

大神神社は三輪山(みわさん)という山をご神体にしていて、本殿に相当する建物はないのです。
ご祭神は大物主大神(おおものぬしのおおかみ)です。
大物主大神は、あの出雲大社のご祭神で有名な大国主神(おおくにぬしのかみ)と同一みたいで、日本最古の神社が大国主神系の神様をお祀りしているのは興味深いですね。

本来の神祀り

元々神様を祀る場所に建造物はなく、大神神社に社殿がないとすれば、本来の神様のお祀りとはどのようなものをいうのでしょうか。
神様を迎える場を「斎庭(ゆにわ)」といいます。
榊(照葉樹の枝)を立てた「神籬(ひもろぎ)」という神様の依り代を作って、注連縄で囲って清めた場所に立ててそれを斎庭とし、祭りを行うことがあります。

そのように祭りのたびごとに斎庭を作って神様をお祀りし、終わったら撤収するということが、祀りの本来の形の一つとしてあります。
また、もとより斎庭にふさわしいとされる、特別な場所があります。
それは「神奈備(かんなび)」と呼ばれ、私たちの先祖が神聖な場所としてきたところですが、その多くが形の美しい山だといいます。
そうです。
日本最古の神社といわれる大神神社のご神体の三輪山とは、その神奈備の代表格なんです。

最後に

いかがでしたでしょうか?

三輪山について詳しく書くとそれだけで大ボリュームになるので、それはまた別の機会に書きます。
神祀りについてもまだまだ沢山の種類がありますので、そちらも別の回にまた書きます。
神社の始まりを調べると意外なことがわかって、かなり面白いですね。

今後も、神社関連の面白い項目に挑戦したいと思います。

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