【日本はじまりの地】橿原(かしはら)について知る
今回は、日本のはじまりの地と言われる、「橿原(かしはら)」という場所を紹介したいと思います。
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皆さん、橿原(かしはら)という場所をご存知でしょうか?
奈良県の中部にありまして、日本最古の都城である藤原京や、聖地として尊ばれている
大和三山などがある、大変歴史が深いところです。
しかし、その橿原が特別な理由はなんといっても、日本のはじまりの場所であるからでしょう。
ここは長年、僕の憧れの場所でした。
その憧れの地に、ついに行くことができました!
今回は橿原の紹介と、旅の体験談をお話しできればと思います。
目次
「日本のはじまりの地」とは?
橿原が特別な理由。
それは「初代天皇である、神武(じんむ)天皇が即位をし、皇居を構えた場所」と言われているからです。
『神武東征(じんむとうせい)』という有名な神話エピソードがあります。
それは、カムヤマトイワレビコ(のちの神武天皇)が九州から海を渡り、本州を東にのぼって、
大和(やまと。現在の奈良県)で日本建国の礎を築くという物語。
古事記(こじき)などによると、イワレビコは九州に生まれ、45歳のとき、東方の美しき国という噂の大和の国を目指して
東征を決意します。
旅中、様々な試練に見舞われ、ときには敵と戦い、ときには道に迷ったりします。
熊野の山で遭難したかけたときに、天より三本足の烏である、八咫烏(ヤタガラス)が遣わされ、イワレビコたちを案内したと
言われています。
多くの困難に見舞われながらもイワレビコは橿原の地にたどり着き、大和三山のひとつである
畝傍山(うねびやま)の麓に橿原宮を造り、辛酉年1月1日、初代天皇として即位したと伝わっています。
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辛酉年1月1日を現在の暦に直した日が、今ある建国記念日であり(2月11日)、そして即位した
橿原宮という皇居の場所には現在、橿原神宮という神社が建っています。
以上が日本のはじまりの地と言われる所以です。
つまり、初代天皇が即位し、日本という国が建国された(=始まった)場所なんですね。
橿原神宮
僕は神話が大好きでして、天照大神(アマテラスオオミカミ)の血を引くと言われている神武天皇が東征して
日本建国に至った道というのを、いつか訪ねてみたいと思っていたんですね。
どういうわけか九州には日本神話にゆかりのある地が多くあり、日本の総祖神と言われる
天照大神の孫である邇邇藝命(ニニギノミコト)が九州に舞い降りて、その曽孫が神武天皇と言われています。
神話がどこまで事実かは置いておいて、私たちの国を造った先祖は南から来たということ
でしょうね。
九州は以前の旅行で回っていたのと熊野古道にも行っていたので、必然的に、次は橿原
に行きたくなりました。
メインは何と言っても橿原神宮でしょう。
はい、ドーン!
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尊厳ある木製の美しい鳥居ですね。
橿原神宮は15万坪と非常に広大な敷地にあり、前述したように畝傍山という小ぶりな山の
麓にあります。
畝傍山は大和三山の一つで、これらの山はすべて一箇所から見渡せるほど近くにあり、
この地が聖域と言われるのがよくわかるほど、特別さを感じます。
あとで書きますが、神宮の北には神武天皇のお墓である、神武天皇陵があります。
つまり、日本を語る上で、まごうことなく、絶対外せないスポットですね。
鳥居を進むと、
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紀元2678年!と書いてある!
いいですねー
紀元とはつまり、神武天皇が即位なさってからということです。
つまり、日本が建国された(と言われている)ときから数えて2678年経っており、西暦
(イエスキリストが生まれた年を0と数える)よりも長いわけですねー
皇室が尊いと言われるわけですね。
そこをくぐると、ついに本殿!!
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ひ、広い!! この砂利庭!!
朝に訪れたのですが、ここは波模様にきちんと綺麗にされており、どうやって通るのか!
と足を踏み出せないでいたところ、普通におっさんがドカドカ踏み込んでました笑
なので、遠慮せずに突っ切りました。
本殿写真。
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非常に厳か。
見てもらうとわかる通り、由緒ある場所でも、創建は明治時代なんですね。
当時の国民有志から建設の声が高まり、明治天皇かお聞き入れになったそうです。
つまり、建物自体はかなり新しい。
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本殿の後ろには畝傍山が鎮座しており、広大な敷地とナチュラルな木の色の本殿とで、
まさに自然崇拝としての日本の原初風景に相応しい景観です。
写真を見ていただいてわかる通り、明治神宮とか伊勢神宮とかみたいに人がごった返しているわけではなく、ひじょーに静かでした。
そこが穴場感があって素晴らしい!
人が少ないと、突き抜けるような清新な空気が流れているようで、とっても気持ちがいい。
静かに眠る聖域って感じですね。
でも、ちょっと寂しい。
だって、日本の誕生の地(と言われている)場所ですよ。
自分たちの国。
たとえそれが真実でなくても、なんらかの重要な意味を持つ場所であることは間違いないでしょう。
矛盾するようだけれども、静かな神域であると同時に、もっと尊ばれる場所でもあって欲しい。
自分の国を愛する者としてはそんな気持ちもありますねー。
僕は神社巡りが大好きですが、ここは屈指のお気に入り神社になりました!